2.『早出遅出は必須です』会社からの通告|育休復帰で突きつけられた現実

育休復帰

「早出遅出は必須です」

文書に書かれていたその一文が、

頭から離れませんでした。

何度読み返しても、意味は変わらない。

これは“お願い”じゃない。

——“通告”でした。

交わらない前提

これまで私は、

「調整できる余地がある」と思っていました。

お互いの事情を伝え合って、

現実的な落としどころを探るものだと。

でも、その前提は最初から違っていたのかもしれません。

会社にとっては、

「シフトに入れるかどうか」

それがすべてでした。

見えない圧

文書の中で、特に引っかかったのはこの一文です。

「対応が難しい場合、復職後の配置等について再検討が必要となる可能性があります」

一見やわらかい表現。

でも、その意味ははっきりしていました。

——“その条件が無理なら、このままではいられませんよ”

直接言われていないのに、

はっきりと伝わってくる圧。

言葉にされない分だけ、余計に重く感じました。

分かっているのに、割り切れない

もちろん、会社の事情も分かります。

人手が必要な時間帯があること。

現場が回らなければいけないこと。

頭では理解できる。

でも、

じゃあどうすればいいのかは、分からないままでした。

子どもの送り迎えは、代わりがきかない。

どう考えても早出はできても遅出は無理…

かと言って今までのキャリアを捨ててパートに?

「頑張れば何とかなる」

そんな種類の問題じゃなかったんです。

揺れる気持ち

この時、何度も考えました。

このまま受け入れるしかないのか。

それとも、別の道を考えるべきなのか。

でも、すぐに答えは出ませんでした。

ここまで続けてきた仕事。

積み上げてきた関係。

簡単に手放していいものなのか、迷いもありました。

それでも、引き下がれなかった理由

ただ、ひとつだけはっきりしていたことがあります。

——このまま曖昧に受け入れてしまったら、きっと後悔する。

無理をして続けたとしても、

どこかで限界が来るのは分かっていました。

だからこそ、

ちゃんと伝えないといけないと思ったんです。

文書で、返すことにした。

口頭ではなく、文書で。

曖昧なまま流されないように。

「言った・言ってない」にならないように。

自分の状況と、考えを整理して、

きちんと残る形で伝えることにしました。

それが、この状況で自分にできる、

最初の一手でした。

この時はまだ、思っていませんでした。

このやり取りが、

想像以上に長く続くことも。

そして、

“会社と戦う”ような形になっていくことも。

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